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普遍的な意義、美しいメロディー 「マタイ受難曲と宗教音楽の魅力」 月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」9月号 (3/3ページ)

2015.7.22 14:00

宗教音楽の大家でもあるバッハ(Elias_Gottlob_Haussmann作、提供写真)

宗教音楽の大家でもあるバッハ(Elias_Gottlob_Haussmann作、提供写真)【拡大】

  • 月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」9月号

 作曲依頼の使者は背が高く灰色の服を着て、依頼者の名前を明かさなかった。使者は死の世界からで、モーツァルトは自分自身のための「レクイエム」を作曲していた、という“伝説”が一時広まった。こんなエピソードとともに聴く「レクイエム」は感慨深い。

 魂に平安もたらす

 19世紀になると、宗教音楽が教会の外で盛んに演奏されるようになる。たとえば、ベルルオーズの「テ・デウム」(神を賛美する聖歌)は、パリ万国博覧会の開幕記念行事の一環として初演された。ブラームスの「ドイツ・レクイエム」の部分初演はウィーン楽友協会のコンサートでだ。

 宗教音楽はかび臭い古い音楽ではない。イギリスのブリテンは「戦争レクイエム」を作り、昨年の高松宮殿下記念世界文化賞の受賞者アルヴォ・ペルトには「ヨハネ受難曲」がある。中村孝義・大阪音大教授はペルトの作品について「現代という複雑怪奇な時代に疲れた魂に平安をもたらすものとして、偉大な宗教性を獲得している」という。(月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」編集長 江原和雄/SANKEI EXPRESS

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