気になるけれど、相手に対してなかなか言い出せないのが「臭い」。体臭や汗などの臭いによって相手に不快感を与える「スメルハラスメント」という言葉も広まってきた。職場で問題となることもあり、スメハラ対策が企業の課題のひとつになっているという。
スメハラ被害を訴えるのは女性で男性が加害者扱いされがちだが、そこには、男女の嗅覚の差があるようだ。
化粧品メーカー「マンダム」(大阪市中央区)が4月、25~54歳の男女180人を対象に、男性の「汗臭」「ミドル脂臭」「加齢臭」について行った調査では、すべての臭いで、男性より女性が臭いを強く感じていた。
汗臭では、男性の不快率は82.6%なのに対し、女性は89%。一方、ミドル脂臭では、男性の不快率は75%で女性は89%。「許せない」と答えた人は男性66.3%だったのに対し、女性は81.3%と大きな差が出た。
東北大学の坂井信之准教授(心理学)は、「子供を産み育てるためにも女性の嗅覚は男性より敏感といわれています」と話す。臭いは感情に強く訴えるため、臭いによって喚起された不快な感情は、相手の印象に大きく影響を与える。「良好な人間関係のためにも臭いケアは大切」(坂井准教授)