メディアは取り上げず
ラングレンが人身売買に関心を持ったのは、10年ほど前の報道がきっかけ。人身売買組織がメキシコから米国へ少女30人をバンに詰め込んで輸送中、窒息死させてしまったという。監督としても社会派志向の作品を手がけてきたラングレンは、「当時、メディアは人身売買をあまり取り上げていませんでした。僕は撮影の合間を利用し自分なりに脚本を書き上げていきました」と振り返った。
当初、「バトルヒート」の舞台は米国とロシアに設定されていたが、ラングレンはタイに変更した。「バトルヒート」の前にトニー・ジャーと共演した「A Man Will Rise」(2013年)の撮影でタイに滞在した折、「人身売買問題の温床はむしろ東南アジア」と分かったためだ。「バトルヒート」の共同脚本家に「ロシアからタイに変更できないか」と相談を持ちかけると、3日で脚本が完成。トニー・ジャーに見せると、気に入ってもらい、本格的に企画が動き出したという。