最新作のコート「pot-au-feu(ポトフ)」の中には、2007年秋冬のワンピース「ceremony」を合わせた(展覧会「1∞ミナカケル」から)=2015年6月7日、東京都港区(三尾郁恵撮影)【拡大】
今年の秋冬のテーマは「コク」。20年間で培った経験や技術を生かし、ブランドの「いま」を表現する。その象徴がコート「pot-au-feu(ポトフ)」で、ウールをけば立てたカラフルなボンボンが無数にちりばめられた、手の込んだ仕立てだ。
ミナ ペルホネンの特徴はオリジナルの生地作り。皆川さんが協力先を探して国内外を歩き、妥協をしないものづくりを貫いてきた。例えば厚手のベルベットをカットしながら模様を織りあげるなど手間のかかる作業ばかりで、現場泣かせでもある。「布が動くきれいさを出したい。クオリティーとやり尽くす気持ちがあれば共感者は得られる。日本の職人の技術の良さを、産業として取り戻したいとの思いもある」と皆川さん。
トレンドに左右されない柄やデザインはいつまでも色あせない。服を作る過程で余った生地はバッグなどに利用する。その真摯(しんし)な姿勢が信頼を集めている。