ラジオと自身を重ねて
シングルのタイトルを訳すと「俺はラジオを切らないよ」。かつて新しい音楽に出合う手段として、ラジオを熱心に聴いていたという彼自身の経験から、ノスタルジーを込めたモチーフとして選んだという。時代は流れ、かつてのような音楽を紹介する大きな存在とはいえなくなったラジオと、年を取った自分自身とを重ね合わせ、それでもまだまだ音楽を鳴らし続けるのだ、と自らを鼓舞するメッセージが印象的に聴こえる。
音楽番組に出演する彼を見て、年を取ってもなおエネルギーを放ち、存在を世にアピールするその姿は、ファイティングポーズのようだ。
曲の途中で「俺はまだくたばっちゃいないぜ」と登場するラジオDJの声は、筆者が担当した。「本物のラジオDJの人にお願いしたくて、藤田君はおそらく僕と同じようなものを見てきたから、そういう人にお願いしたかった」と後に語ってくれた。