ロンドン五輪の男子400メートルリレーで力走する米国のタイソン・ゲイ(左から2人目)。ドーピングで失格となり、銀メダルを剥奪されたが、“隠れた違反者”は実は他にも多数いたとみられる=2012年8月11日、英国・首都ロンドン(AP)【拡大】
パリソット氏は「これほど大量の異常な検査結果はかつて目にしたことがなく、恐怖すら覚える。相当多数の選手たちがドーピングを免責されていた実態は明らかであり、それを見て見ぬふりを決め込んだIAAFの罪は重い」と憤りをあらわにした。アシェンデン氏も「IAAFの恥ずべき裏切り行為だ」と語った。
「取り組み変わらない」
報道に対してIAAFは2日、声明を発表。流出したデータの信憑(しんぴょう)性などについては一切触れず、「IAAFはこれまでも反ドーピングを先頭に立って取り組み、さまざまな工夫もしてきた。この姿勢は今後も変わらない」などと、木で鼻をくくったような態度を示した。
IAAFは今月、会長選を行い、新会長が誕生する。立候補している、ともに五輪金メダリストのセバスチャン・コー氏(58)=英国=とセルゲイ・ブブカ氏(51)=ウクライナ=は公約の中で「いかなるドーピングも許さない」としている。この言葉に違わないことを願うばかりだ。22日からは北京で世界陸上が始まる。(SANKEI EXPRESS)