「後悔などしていない。同じ状況に直面したら、私は再び原爆を落とす」。公式の場ではそう語ったトルーマン氏だが、長崎に投下後の45年8月10日の閣議で「さらに10万人を抹殺するのは恐ろしい」として3発目の原爆使用を停止するよう指示したことがウォレス商務長官の日記で確認されている。
原爆開発に関わった科学者が泣いて投下の誤りをトルーマン氏に訴えたとする側近の証言も残されており、広島、長崎の惨状に関係者が衝撃を受けたのは間違いない。
冷戦に突入し、米ソ間の核開発競争が加速する中で、原爆への批判が埋没していったことも正当化論を支えてきた。カズニック氏は、オバマ大統領も軍縮を訴えながら核兵器の近代化に巨費を投じている現状を挙げ「神話」は容易には崩れないと分析する。(共同/SANKEI EXPRESS)