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【Q&A】イラン核合意 対話で脅威縮小 巨大市場に商機 (1/4ページ)

2015.7.27 08:00

7月14日、イラン核協議が行われた首都ウィーン市内のホテルで、写真撮影に臨むイランのモハマド・ザリフ外相(中央)や関係国の外相ら=2015年、イラン(ロイター=共同)

7月14日、イラン核協議が行われた首都ウィーン市内のホテルで、写真撮影に臨むイランのモハマド・ザリフ外相(中央)や関係国の外相ら=2015年、イラン(ロイター=共同)【拡大】

 欧米など6カ国とイランが、核問題を外交解決する最終合意に達した。

 Q なぜニュースに?

 A イランによる秘密裏の核開発が2002年に暴露されて以来、失敗を繰り返してきた交渉がようやく実を結んだ。中東各地で影響力を強めるイランが核兵器を持てば、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の活動が続く中東にとり、さらなる不安定要因となりかねない。対話を通じてこの脅威を縮小させた意味は大きい。

 Q 何を合意したの?

 A イランはウラン濃縮の規模を大幅削減するなど、核兵器を開発できないよう徹底した制限を受け入れる。そうした措置が実行されたのを国際原子力機関(IAEA)が確認して、欧米側が対イラン制裁を解除するという内容だ。

 Q なぜ今になって合意できたの?

 A ともに「対話」に重きを置くオバマ米大統領と、イランのロウハニ大統領の存在が大きい。1979年のイラン革命後に断交した両国が、両大統領の下で対話を始めた。約1年半の残り任期中に大きな外交成果を残したいオバマ政権と、制裁解除で経済を立て直したいロウハニ政権には共通の利益があった。

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