7月14日、イラン核協議が行われた首都ウィーン市内のホテルで、写真撮影に臨むイランのモハマド・ザリフ外相(中央)や関係国の外相ら=2015年、イラン(ロイター=共同)【拡大】
米議会は今月20日から60日間の審査期間に入った。オバマ政権は議会承認を得るため全力を挙げる構えだが、上下両院で多数を握る共和党議員らは承認を阻止する意向を明らかにしており、曲折が予想される。
最終合意はイランの義務履行に応じて、経済制裁を解除することを定めている。公聴会では、コーカー上院外交委員長(共和党)が「(イランに)だまされた」と述べたほか、次期大統領選に出馬したルビオ議員(共和党)が「次期大統領は合意をほごにすべきだ」と批判した。
これに対しケリー氏は、イランの核開発を少なくとも15年間は阻止できるとした上で、制裁や軍事行動だけでは得られない成果だと指摘。「イランを屈服させればよいと考えるのは幻想だ」と述べた。ルー氏もイランのテロ活動や人権侵害に対する制裁は今後も継続するとして理解を求めた。(共同/SANKEI EXPRESS)