8月8日、リオデジャネイロ五輪のセーリング競技の会場となっているグアナバラ湾で、水質汚染対策を十分に行わない当局の怠慢に抗議し、カヌーやボートで繰り出してデモを行う人々=2015年、ブラジル・リオデジャネイロ(AP)【拡大】
リオ州環境局の担当者も「下水処理能力の向上計画は達成不可能」(AFP通信)と白旗を上げており、昨年からはごみ回収船を投入して毎月約11トンの不法投棄物の収集に努めているが、水質は一向に改善されていないのが実情だ。
メダリストらデモ
8日は十数隻以上のヨットや8隻の漁船、多数のカヌーなどが湾に繰り出し、霧笛などを鳴らしながら、参加者たちは「バイーア・ビバ(湾は生きている)」のスローガンを叫んで海上を12キロにわたって航行した。
参加者の一人で、08年北京五輪にセーリング女子470級のブラジル代表として出場し、銅メダルを獲得したイザベル・スワンさん(31)は「リオに五輪を招致できたのは良かった。そして今度は、将来に五輪のレガシー(遺産)を残すことが大事なのに、現状はそれ以前の問題で世界に恥をさらしている。市や州政府の行政の腐敗は目を覆うばかりで、国にもっと強力な関与を迫って急場をしのぐしかない」などと地元メディアに語った。
デモを主導した環境活動家のセルジオ・リカルド氏も「公約は最初から口先だけだった。今では湾の底には1メートル以上のプラスチックごみの層ができている箇所がある」と憤った。