八回西武2死、中村剛也(たけや)が左越えにプロ野球単独最多記録となる通算16本目の満塁本塁打を放つ=2015年8月9日、大阪府大阪市西区の京セラドーム(共同)【拡大】
プロ野球は9日、デーゲーム4試合、ナイター2試合が行われ、パ・リーグでは西武がオリックスに9-0と圧勝した。投げては高橋光がプロ初勝利。八回には中村がプロ野球最多となる16本目の満塁ホームランで援護した。オリックスは打線が2安打と振るわなかった。
手応えを確信したのか、西武の中村は打球の行方を目で追うこともなく、悠然とダイヤモンドを一周した。通算16本目の満塁本塁打は王貞治氏を抜き歴代単独最多。球史に名を刻むグランドスラムにも「自分の打撃をしようと思った」といつものように淡々と振り返った。
この日は3打席目まで凡退。それでも、八回2死満塁という得点機に、主砲としての感性が研ぎ澄まされた。外寄りの直球に対してしっかりと反応した打球は、打った瞬間にそれと分かる本塁打。新たな記録に「どうしたら本塁打が打てるかということを(考えて)やってきた。それが満塁で出た」と素直に喜んだ。