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イラン核合意 オバマ氏、議会説得なるか (4/4ページ)

2015.8.11 09:30

米首都ワシントンのアメリカン大学でイラン核合意に関する演説を行うバラク・オバマ大統領。強い語気で野党・共和党側に合意の承認を迫った=2015年8月5日(ロイター)

米首都ワシントンのアメリカン大学でイラン核合意に関する演説を行うバラク・オバマ大統領。強い語気で野党・共和党側に合意の承認を迫った=2015年8月5日(ロイター)【拡大】

 「クリントンさんにも国会対策をちゃんとやってもらわないと困りますよ」

 当時のビル・クリントン米大統領(68)は包括的核実験停止条約(CTBT)批准を追求したが、批准承認権を持つ上院は99年10月に否決した。

 自民党も前年の参院選大敗で多数派工作に苦労し、旧自由党と公明党の自自公連立を成立させたばかり。「国対」が頭痛のタネなのは民主国家の政権が抱える共通の悩みだと、政府首脳は痛感したのだろう。

 米国ではウッドロー・ウィルソン大統領(1856~1924年)が提唱した国際連盟への加盟を含む第一次大戦講和に関する19年のベルサイユ条約が米上院に拒まれ、その後の国際秩序に多大な影響を及ぼした。2期目の満了を目前にした民主党大統領が上下両院で多数を占める共和党と対峙する状況は、クリントン氏もイラン核合意の履行を目指すオバマ氏も同じ。今回の「国対」は成功するだろうか。(ワシントン支局 加納宏幸(かのう・ひろゆき)/SANKEI EXPRESS

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