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【逍遥の児】激戦生き抜いた駆逐艦乗組員 (2/2ページ)

2015.8.11 10:30

 大艦隊は出撃した。北太平洋上で「開戦決定」を聞いた。不知火は空母を護衛して南下する。真珠湾奇襲作戦。米主力艦隊壊滅。「勝った。勝った」と大喜びした。快進撃は続く。ラバウル占領。インド洋進出。セイロン(現スリランカ)を攻撃した。

 「逃げる敵艦隊をどこまでも追っていった。負ける気がしなかった」

 だが、ミッドウェー海戦で暗転する。衝撃的な光景を目撃した。夕闇迫る中、空母が沈みつつある。

 「ああ。日本海軍も負けることがあるんだ」

 北洋のキスカ島、南洋のブーゲンビル島、サイパン沖など激戦地を転戦した。敵潜水艦の魚雷直撃。海上の白兵戦。補給線を断たれた「地獄の戦場」。敵機の空襲。幾度も死を覚悟した。だが、かすり傷を負っただけで内地に帰還。呉警備隊に編入された。

 1945年8月6日朝。呉近郊の砲台で戦闘配置についた。広島に投下された原爆を望遠装置で目撃した。「青紫色の閃光(せんこう)が走った」という。取材を重ね、全証言を記録しよう。(塩塚保/SANKEI EXPRESS

 ■逍遥 気ままにあちこち歩き回ること。

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