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音楽と美術の共鳴、浮き彫りに 「エリック・サティとその時代展」 (1/6ページ)

2015.7.20 13:30

フランシス・ピカビア《「本日休演」の楽譜の口絵》1926年(紙、リトグラフ_フランス国立図書館、提供写真)。Bibliotheque_nationale_de_France,Paris

フランシス・ピカビア《「本日休演」の楽譜の口絵》1926年(紙、リトグラフ_フランス国立図書館、提供写真)。Bibliotheque_nationale_de_France,Paris【拡大】

  • エリック・サティ(作曲)、シャルル・マルタン(挿絵、写真)『スポーツと気晴らし』より《カーニヴァル》1914-23年(紙、ポショワール_フランス現代出版史資料館、提供写真)。Fonds_ErikSatie-Archives_de_France/Archives_IMEC
  • エリック・サティ(作曲、写真)、シャルル・マルタン(挿絵)『スポーツと気晴らし』より《カーニヴァル》1914-23年(紙、ポショワール_フランス現代出版史資料館、提供写真)。Fonds_ErikSatie-Archives_de_France/Archives_IMEC
  • ジュール・グリュン《「外国人のためのモンマルトル案内」のポスター》1900年(紙、リトグラフ_モンマルトル美術館、提供写真)。Musee_de_Montmartre,Collection_Societe_d’Histoire_et_d’Archeologie“Le_Vieux_Montmartre”
  • コンスタンティン・ブランクーシ《エリック・サティの肖像》1922年(ゼラチン・シルバー・プリント_フランス現代出版史資料館、提供写真)。Fonds_Erik_Satie-Archives_de_France/Archives_IMEC

 【アートクルーズ】

 伝統を覆し「異端児」と呼ばれたフランスの作曲家、エリック・サティ(1866~1925年)。その生きた時代は、美術界でもさまざまな新しい手法が試みられた。「エリック・サティとその時代展」(東京・Bunkamura ザ・ミュージアム)では、サティと美術家の交流を通して、芸術が“共鳴”する姿を浮き彫りにしている。

 サティの代表作といわれる「ジムノペディ」1番を聴いたことがあるだろうか? テレビドラマの背景音楽などにたびたび登場しているので、クラシックファンならずとも、聴けば、「あ、この曲ね!」と思い出すだろう。

 古代ギリシャの祭典から発想したというジムノペディの1番は、いつ終わるとも分からないような繰り返しが中心で、静かに波が寄せては返す海辺の風景を思わせる。BGMとして流れていると、ぼんやり物思いにふけりたくなる。

「手段」から「心地よさ」へ

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