中でもピカソ、ピカビアとは、バレエを共同制作した。とくにサティが音楽を、ピカソが衣装と舞台装置を、ジャン・コクトー(詩人・劇作家・小説家)が台本を担当した「パラード」(1917年)は、第一次世界大戦中の上演にもかかわらず、多くの観客を集めた。
キュービスムを再現したような舞台の書き割りや馬の顔も面白いが、サティの音楽にはコクトーの発案で、サイレンやタイプライター、ピストルなど現実の音が組み込まれた。
ピカソやブラックは、絵画に新聞紙や針金など「現実の物」を貼り付ける「コラージュ」(仏語:のり付け)という手法を考え出した。音楽の中に現実の音を入れ込む手法について、今回の展覧会を担当した黒田和士学芸員は「考え方がよく似ている」と指摘する。