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日本画の素顔をのぞく 「絵の始まり 絵の終わり 下絵と本画の物語」 (1/4ページ)

2015.7.6 11:00

竹内栖鳳「散華_下絵」(1910年頃)。紙本墨画、額装108.3×77.6cm(京都市美術館蔵)。7月18日まで展示(提供写真)

竹内栖鳳「散華_下絵」(1910年頃)。紙本墨画、額装108.3×77.6cm(京都市美術館蔵)。7月18日まで展示(提供写真)【拡大】

  • 村上華岳「裸婦_画稿」(1920年)。紙本墨画、額装170.5×107.5cm(京都市立芸術大学芸術資料館蔵)。7月20日展示(提供写真)
  • 河鍋暁斎「郭子儀図_下絵」(1879年)。紙本墨画、額装118.0×68.0cm(河鍋暁斎記念美術館蔵)。7月18日まで展示(提供写真)

 【アートクルーズ】

 日本画の下絵や画稿を集めた展覧会「絵の始まり 絵の終わり」が、武蔵野美術大学美術館(東京都)で開かれている。完成した本画が、いわば化粧をほどこした“ステージ上の顔”だとすれば、下絵や画稿は、作家の苦悩やこだわり、癖などが如実に残る“素顔そのもの”といえる。それはある意味、本画よりドラマチックでさえある。

 伝わる飽くなき努力

 村上華岳(1888~1939年)の「裸婦 画稿」(1920年、20日から展示)は、代表作「裸婦図」(1920年)の画稿と思われる。女性の輪郭は白い胡粉(ごふん)で塗りつぶされ、描き変えた跡をとどめている。とくに顔は真っ白で、表情を何度も描き直した跡が顕著だ。

 村上はこの作品で、西洋と東洋の美の融合、あるいは生身の肉体と菩薩(ぼさつ)の精神性の調和というテーマに挑んでおり、この画稿は、その苦闘を彷彿(ほうふつ)させる。なかでも顔の表情の研ぎ澄ましは、豊満な肉体に負けない精神性を表現する最大のポイントとして、最後まで妥協を許さない作業だったに違いない。

竹内栖鳳「散華 下絵」、河鍋暁斎「郭子儀図 下絵」

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