≪最年少参列で「手を合わせる」≫
宮城天音ちゃん(3)
最年少で参列した沖縄県嘉手納町の宮城天音(あまね)ちゃん(3)は前日、兄の篤虎(あつとら)君(5)と、「大きいおじい(曽祖父)」の篤清(とくせい)さん=享年(28)=が眠る靖国神社を初めて訪れた。参拝は昨年6月に99歳で死去した曽祖母との約束。祖母の美代子さん(67)が「今年は大きいおばあも(靖国に)来てるよ」と声を掛けると、幼い兄と妹は「どこにいる?」「来てないさー」とはしゃいだ。
役場職員だった篤清さんは1945年6月、沖縄戦終結の3日前に戦死した。遺骨の代わりに戻ってきたのは石ころ。海外にいた親族が持っていた出征時の写真が、篤清さんをしのぶ唯一の品だった。
6年前に同じ3歳で追悼式に参列したいとこの海皇(かいおう)君(9)は最近、戦争について祖父母に尋ねるようになった。天音ちゃんの父、篤志(あつし)さん(41)は「追悼式に参列したり、ガマ(洞窟)に行ったり体験を重ねることで何かを感じ取ってもらいたい。この子たちが親になったとき、子や孫に戦争を伝えてもらえたら」と期待する。「ウートートー(手を合わせること)できた?」との問いに天音ちゃんは小さくうなずき、式典会場を後にした。(SANKEI EXPRESS)