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強くても弱くても きっと誰かを救える 「ビオレタ」著者 寺地はるなさん (2/4ページ)

2015.8.16 13:00

温かい読後感で、幅広い世代から支持を集める本作。「いい人ばっかり書いたわけではないけれど、人間のよい面に光をあてた」と話す寺地はるなさん=2015年7月10日(塩塚夢撮影)

温かい読後感で、幅広い世代から支持を集める本作。「いい人ばっかり書いたわけではないけれど、人間のよい面に光をあてた」と話す寺地はるなさん=2015年7月10日(塩塚夢撮影)【拡大】

  • 「ビオレタ」(寺地はるな著/ポプラ社、1500円+税、提供写真)

 記憶を「植える」

 本作は、婚約者から突然別れを告げられたアラサー女性、妙が主人公。道で大泣きしていたところ、大柄な女性にいきなり声をかけられる。「道端で泣くのはやめなさい。泣くのは結構。大いに結構。だけどこんな雨の日に道端にしゃがんで泣くような、そんな惨めったらしい真似はやめなさい」-。

 その女性は、「ビオレタ」という店を営む菫(すみれ)さん。菫さんに拾われた妙は、ビオレタで働くことになる。ビオレタで売られているのは、「棺桶」。万年筆、動かない時計、たばこの吸い殻…。行き場をなくしたものを納める美しい箱だ。さまざまな記憶を抱えた人々が、ビオレタを訪れては、そっと思いを店の庭に埋めていく。

 「雑貨屋さんに行くのが好きで、舞台にしたいと思っていました。宝石箱のようなものがいっぱいある空間。一方で、30歳を過ぎてからお葬式が続きまして…。感情や記憶って、どう処理をすればいいか分からないけれど、関わりのない人になら、話せるかもしれない。カウンセリングではないけれど、ふらっと寄れる場所があればいいな、と…。土の中に埋めてなかったことにするのではなく、何かを『植える』、新しいものを始めるというイメージも込めました」

優しすぎるのは悲しい

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