サイトマップ RSS

知床・赤岩の浜 荒廃進む番屋 時間が止まったエアポケット (1/4ページ)

2015.8.19 14:00

今年の冬に生まれた子グマと母グマが浜辺を歩いてゆく=2015年7月20日、北海道・知床半島(伊藤健次さん撮影)

今年の冬に生まれた子グマと母グマが浜辺を歩いてゆく=2015年7月20日、北海道・知床半島(伊藤健次さん撮影)【拡大】

  • 大潮の日の赤岩の浜。潮が引くと海はコンブや海草がひしめく=2015年7月17日、北海道・知床半島(伊藤健次さん撮影)

 知床半島が世界自然遺産に登録されて10年の節目を迎えた。日本各地からキャンピングカーやバイクで旅人が訪れ、ウトロや羅臼の道の駅はいつにない混雑ぶりだ。海外からのツアーもますます盛況。羅臼の山間にある「熊の湯」は地元漁師が憩う露天風呂だが、先日湯船に浸っていると、フランス、中国、台湾など世界各地からの旅人が、熊の湯ならではの“熱湯”に悲鳴を上げつつ楽しんでいた。

 そんな喧噪(けんそう)から離れ、今年も知床岬近くの赤岩の浜に入った。知床最奥の浜に残る古い番屋を修理するためだ。現在、羅臼で観光船を営む長谷川正人船長(54)がコンブ漁に使っていた番屋だが、漁をやめておよそ数十年が過ぎ、木造の番屋は年々荒廃が進んでいる。それを何とか補修するのが目的だ。

 ここは知床半島のエアポケットのような場所だ。年季の入った番屋のソファに座って一息つくと、カモメとウグイスの声がまざり合って響く。弧を描く小さな浜辺をヒグマの親子が悠々と歩いてゆく。このわずか2キロほどの浜に、かつて50軒もの番屋がひしめいていたというが、今では信じられない。夏は「羅臼より人が多かった」というほど盛況だったそうだ。やがて船の性能が上がり日帰りでも漁ができるようになるにつれ、番屋に滞在する漁師は減り、この夏はついに1軒のみ。

海と山に挟まれた狭い浜辺 人も熊もたくましく

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ