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知床・赤岩の浜 荒廃進む番屋 時間が止まったエアポケット (2/4ページ)

2015.8.19 14:00

今年の冬に生まれた子グマと母グマが浜辺を歩いてゆく=2015年7月20日、北海道・知床半島(伊藤健次さん撮影)

今年の冬に生まれた子グマと母グマが浜辺を歩いてゆく=2015年7月20日、北海道・知床半島(伊藤健次さん撮影)【拡大】

  • 大潮の日の赤岩の浜。潮が引くと海はコンブや海草がひしめく=2015年7月17日、北海道・知床半島(伊藤健次さん撮影)

 番屋の多くは風雪に朽ち果て姿を消していった。屋根に重りの石を乗せたまま傾いた番屋をのぞくと、部屋の壁には作業着がかかり、灯油ランプがつられたまま。まるで人だけが消え、時間が止まっているかのようだ。

 ≪海と山に挟まれた狭い浜辺 人も熊もたくましく≫

 今回、7月下旬に知人と2人で10日間ほど赤岩の浜に入り、番屋の修理にあたった。浜で唯一、コンブ漁のために人が滞在する番屋に挨拶に行くと、その主はしみじみ言った。

 「やっぱり人がいるってのはいいな。煙突から煙が見えると、姿見えなくても、あぁ向こうも元気にやっているなってほっとするんだ」

 僕はこの番屋を訪ねるのが本当に楽しみだ。時々ごちそうになるご飯やお風呂ももちろんだが、番屋のたたずまいが良い。腕の良い大工が手掛けたであろう番屋は、今ではめったに見られない太い無垢(むく)のはりを使って建てられている。

熊除けの電気牧柵

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