ギリシャのプロコピス・パブロプロス大統領(右)と会談するアレクシス・チプラス首相=2015年8月20日、ギリシャ・首都アテネ(ロイター=共同)【拡大】
SYRIZAの強硬派は新党結成の動きを見せている。地元メディアは「チプラス氏は強硬派に時間的な余裕を与えず、緊縮策の実行により国民の支持が低下する前に総選挙実施を決断した」との見方を示した。
SYRIZAは1月の総選挙で緊縮策の破棄を掲げて第1党になった。チプラス氏は辞表提出に先立つ20日夜のテレビ演説で「(EU側と)国民の期待する合意に達することができなかった」と認め、新たに国民の信を問う必要性を訴えた。
≪チプラス氏再び「賭け」 財政再建、不透明感増す≫
ギリシャのチプラス首相が20日辞任し、総選挙という新たな賭けに出た。EUが求める財政緊縮策を受け入れたチプラス氏に抵抗する与党内の一部強硬派を一掃し、政権基盤を強化する狙いがあるとされる。総選挙は9月中に実施される見通しだが、政局が混乱すれば改革が足踏みする可能性があり、ギリシャの財政再建の先行きには不透明感が漂う。
与党内の強硬派排除へ
「今秋の総選挙説」は早い時期から浮上していた。チプラス氏は7月29日、地元ラジオのインタビューで「議会で多数派を維持できなくなれば選挙を行う」と、総選挙実施の可能性に初めて言及。同氏が率いるSYRIZAの一部強硬派が再建策への反発を強めたため、党内の引き締めを図る意図があった。