【Viva!ヨーロッパ】
ロンドンといえば、欧州の中でも屈指の観光都市として名高く、日本人観光客にとっても定番だ。博物館や名所巡り、ショッピング、ミュージカル鑑賞…と楽しみ方もバラエティーに富む。ただ、慌ただしく移動するのではなく、一つの地区をじっくり味わってみるというのも、粋な楽しみ方といえる。AP通信は、大英博物館やロンドン大学があり、文教地区として知られるブルームズベリーをお薦めのエリアとして挙げている。訪ねてみれば、きっと旅が個性的に彩られるに違いない。
知識人ら居住
ロンドン中心部のキャムデン区にあるブルームズベリーには、19世紀から20世紀にかけて、チャールズ・ディケンズ、サマセット・モーム、バーナード・ショーらが居住した。さらに1907年から30年にかけてこの地区に住み、活躍したバージニア・ウルフ、エドワード・モーガン・フォースター、ジョン・メイナード・ケインズ、バートランド・ラッセルらの文学者、知識人、芸術家たちは、ブルームズベリー・グループと呼ばれている。