キューバの首都ハバナのミラマール地区で、WiFiを使ってネットを楽しむ少年たち=2015年8月12日(黒沢潤撮影)【拡大】
これを受け、ハバナのネットカフェやWiFi区域には裕福な家庭の若者が殺到。政治的サイトにはなお閲覧制限があるものの、音楽をダウンロードしたり、ゲームに興じたりする姿が目立っている。
グリーセル・ロドリゲスさん(20)は「政府にはもっと『ネット改革』を推し進めてほしい」と、にこやかな表情で語った。
IT幹部ら政権と接触
キューバで静かに進むネット革命を後押ししている団体の一つが、キューバ系米国人で作るNPO「希望の源」(米南部マイアミ)だ。在マイアミのキューバ人女性ジャーナリスト、ノラ・トレスさん(37)によれば、「希望の源」はこれまで、米国人から無償で提供されたパソコンや携帯電話をキューバ側に送付。長期目標は、シリコンバレーとキューバの「懸け橋」になることだという。
「希望の源」は、キューバの著名な女性人権活動家との関係を維持しているとして、キューバ国営メディアから批判されたことがある。だが、「希望の源」の代表がワシントンのキューバ利益代表部(現大使館)を訪問した際、代表部幹部から「より良いキューバを築くため、キューバ系を含む全ての米国人とじっくり話したい」と声を掛けられたという。