北海道の小樽駅から徒歩約5分の商店街の一角に「おたる屋台村 レンガ横丁」という飲食店街がある。
先日、数年ぶりに訪れたところ、大変なにぎわいで以前よりも活気にあふれているようにみえた。
知人に聞いたら、地元民と一見の観光客だけではなく、首都圏などから来た「ちょっと暮らし」で長期滞在の人たちが常連になっているのだという。
少子高齢化で人口減と札幌一極集中に悩む北海道では2006年から官民挙げて、北海道への移住者を募る活動を始めた。しかし、いきなりの移住にはハードルが高い。そこで市町村、企業・団体、地域住民らが工夫して、空き家を活用した滞在施設などを安く用意した上で、農業や水産業、趣味の活動などさまざまな体験プログラムを用意し、お試し移住事業を始めた。