それが年々好評を博し、北海道のまとめによれば、14年度は利用者が前年度比11.6%増の2526人と過去最高を記録、延べ滞在日数も13.3%増の6万6592日と過去最高を記録した。利用者は60代以上が75%、夫婦での利用が65%だった。そして、利用者の約15%が今後北海道への完全移住を考えており、「二地域居住」や夏だけといった「シーズンステイ」を考えている人も74%に上った。
民間有識者による「日本創成会議」が今年6月、地方は医療・介護に余力があるとして地方移住を提言したところ「高齢者を地方に押し付けるのか」との批判が地方自治体首長らから出て波紋が広がった。
しかし、北海道の現状を見ると、アクティブなお年寄りらがプチ移住し、地元に溶け込み、経済にもプラスになっている。今後、そうした高齢者の知識や経験が起業などにつながれば、若い世代が地元に残ったり、他から移住してきたりする好循環も期待できる。
長期滞在者295人で4年連続全道1位は釧路市だった。「釧路の夏は冷涼快適」との評価が高く、釧路湿原など豊かな自然にも恵まれることから人気が高い。結果的に移住が健康寿命を延ばす鍵にもなるかも。批判の前にまずチャレンジこそ大事だ。(気仙英郎/SANKEI EXPRESS)