逮捕された名門大学生がスパイアプリの売買に利用していた会員制サイト「ダーコード」の画面を表示しながら摘発の発表をする米連邦捜査局(FBI)のサイバー対策担当者=2015年7月14日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ(AP)【拡大】
さらに、彼が200~300のデンドロイドの販売を画策していたと指摘。これひとつで1500台のスマホをウイルス感染させ、遠隔操作できるといい、最大で45万台のスマホが被害に遭う可能性があったとしている。
「人々を守ることに使う」
公聴会でカルバートソン容疑者は謝罪したうえで、「これからは人々を(をサイバー犯罪から)守ることに自分のスキルを使いたい」と訴えた。
悪名高きスパイアプリの開発者の通う大学が、鉄鋼王、アンドリュー・カーネギー(1835~1919年)らが創設し、映画「ビューティフル・マインド」(01年)のモデルとなった数学者、ジョン・ナッシュ(1928~2015年)ら多くのノーベル賞受賞者を輩出する名門とあって、改めてサイバー犯罪に注目が集まっている。
カルバートソン容疑者の判決は12月2日に言い渡され、有罪なら最高で懲役10年、罰金25万ドル(約2990万円)が科せられる。(SANKEI EXPRESS)