『イスラム国』(IS)とトルコは、共存関係にある。宗教復興という点で、ISもエルドアン政権も同じ指向をしている。このような状況で、ヨーロッパは、トルコを排除する動きを強めている。従って、トルコの国家戦略は徐々に中東にシフトしていく。この動きに対して、エジプトとイランが警戒心を高めている。エルドアンの外交は、基本的に合理性を重視する。ただし、エルドアンの野望が急速に肥大しているために、いずれかの時点で、自己過大評価をし、冒険主義的な拡張政策に出る可能性が排除されない」
安定増したアラビア半島
この友人は、サウジアラビアとイエメンについては、小康状態になったという見方を示した。
「イスラム過激派との戦いをサウジ、エジプト、ヨルダンが連携し、本格的に行った。その成果が着実にあがり、アラビア半島は3カ月前と比較すればかなり安定した状態になっている。サウジについては、原油価格の低迷が不確実要因であるが、体制は基本的に安定している。イエメンの内戦は、スンニ派とシーア派のバランス、部族間のバランスがちょうどとれているので、紛争を封じ込めることに成功している。