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【佐藤優の地球を斬る】中東に影落とす「エルドアンの野望」 (3/4ページ)

2015.8.29 08:30

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領。肥大化する野望が、中東の不安要因と指摘されている=2015年5月30日、トルコ・イスタンブール(AP)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領。肥大化する野望が、中東の不安要因と指摘されている=2015年5月30日、トルコ・イスタンブール(AP)【拡大】

  • 作家、元外務省主任分析官の佐藤優(まさる)さん=2014年3月20日、東京都新宿区(大里直也撮影)

 『イスラム国』(IS)とトルコは、共存関係にある。宗教復興という点で、ISもエルドアン政権も同じ指向をしている。このような状況で、ヨーロッパは、トルコを排除する動きを強めている。従って、トルコの国家戦略は徐々に中東にシフトしていく。この動きに対して、エジプトとイランが警戒心を高めている。エルドアンの外交は、基本的に合理性を重視する。ただし、エルドアンの野望が急速に肥大しているために、いずれかの時点で、自己過大評価をし、冒険主義的な拡張政策に出る可能性が排除されない」

 安定増したアラビア半島

 この友人は、サウジアラビアとイエメンについては、小康状態になったという見方を示した。

 「イスラム過激派との戦いをサウジ、エジプト、ヨルダンが連携し、本格的に行った。その成果が着実にあがり、アラビア半島は3カ月前と比較すればかなり安定した状態になっている。サウジについては、原油価格の低迷が不確実要因であるが、体制は基本的に安定している。イエメンの内戦は、スンニ派とシーア派のバランス、部族間のバランスがちょうどとれているので、紛争を封じ込めることに成功している。

カタール 過激派に『みかじめ料』

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