四回、本塁打を放ちベンチの選手とハイタッチするソフトバンク・松田宣浩=2015年8月29日、福岡県福岡市中央区・ヤフオクドーム(中川春佳撮影)【拡大】
プロ野球は29日、各地でデーゲーム1試合とナイター5試合を行い、首位ソフトバンクは八回に同点に追いつかれたものの、八回裏に1死満塁として松田宣浩の遊ゴロで1点を勝ち越すなどして、日本ハムに5-4で競り勝った。
首位ソフトバンクは勝ちパターンを崩されながらも執念で勝利を手にした。工藤公康監督は「勝てて本当に良かった。久しぶりに疲れる試合」とほっとした表情だった。
7回無失点だった武田翔太は右ふくらはぎがつって降板。八回から登板した森唯斗も誤算。工藤監督は「方法がなくなった」と今季セーブ機会で失敗がなかった守護神サファテを投入したが、近藤と代打中田の連続適時打で同点とされた。
ただそれでも負けないのが今のソフトバンク。八回裏は1死満塁と攻め、四回に28号2ランを放った松田が緩い遊ゴロで併殺を免れて決勝点が入った。
優勝へのマジックナンバーを2つ減らして19。工藤監督は着実に近づく頂点に「自分たちであと19試合を勝つ思いでやっていく」と表情を引き締めた。(SANKEI EXPRESS)