二回、先制タイムリーを放つ阪神の梅野隆太郎=2015年8月21日、大阪市西区・京セラドーム大阪(撮影・中島信生)【拡大】
プロ野球は21日、各地で5試合が行われ、セ首位の阪神は3-2でDeNAを破った。
巨人に3連敗し0.5ゲーム差に迫られた阪神は、7月1日のヤクルト戦以来となる先発出場の梅野が、きっちりと仕事をやってのけた。「気合で打ちました」と二回1死一、二塁から右中間を破る二塁打で2点を先制すると、捕手としても先発の岩田を好リード。「テンポ良くすることを心がけたい。球も早く返し、サインもさっと決める。その準備はしている」と話していた通り、的を絞らせず、八回途中まで1失点と左腕の力を引き出した。
先発出場は29試合目。今季は開幕マスクもかぶり、正捕手の活躍を期待されたが、課題のリード面で苦しみ、2度降格を味わった。今月14日に再昇格したときは「めっちゃ悔しかった」と振り返っていた。2軍ではリード面に重きを置いて鍛え直し、1軍戦の映像もチェックしていたという。体力的にも精神的にも厳しいこの時期に、若虎の奮闘がカンフル剤となった。(SANKEI EXPRESS)