八回、適時三塁打を放つ阪神・鳥谷敬=2015年8月22日、大阪市西区の京セラドーム大阪(鳥越瑞絵撮影)【拡大】
プロ野球は22日、各地で6試合が行われ、阪神がDeNAに12安打の7-2で快勝し、首位を守った。鳥谷が3安打3打点の活躍。四回に勝ち越しの2点二塁打、八回には適時三塁打を放った。岩崎は7回を4安打2失点で3勝目。DeNAは守りが乱れ、今季最多の借金9。
主将の一撃ほど効果的なものはない。同点の四回に阪神の鳥谷が勝ち越しの2点二塁打。八回にも適時三塁打を放つなど、3安打3打点で12安打7得点の打線を牽引(けんいん)し「どんどん振っていく感じだった。いい結果につながってよかった」と充実感をにじませた。下位打線がつないで迎えた2死満塁。内寄りに入ってきた初球の143キロを迷いなく振り抜く。鋭く放たれた打球は右翼手の頭上を越えた。凡退すれば、相手に流れが行きかねない中「次の1点を先に取ることが大事」との言葉通り、貴重な一打で白星を引き寄せた。
10年ぶりのリーグ優勝を誓って残留した今季、チームの雰囲気について「いい時も悪い時もあるけど、今はいい状態で戦えている」と言う。東京ドームで3連敗したが、すぐさま連勝して悪い流れは断った。
この日の1勝で、甲子園を離れて戦う21試合の勝ち越しも決まった。「目の前の一戦一戦が大事。大事に勝っていけたら」と、冷静に背中で引っ張る背番号1が悲願に向け、チームを加速させる。(SANKEI EXPRESS)