羽田空港国際線ターミナルの出口に掲げられていた佐野研二郎氏がデザインした東京五輪のエンブレムを取り外す作業員=2015年9月2日午後、東京都大田区・羽田空港(古厩正樹撮影)【拡大】
招致ロゴは使えず
組織委は、再度の公募で新たなエンブレムを選ぶ方針で、選考方法などの策定を急ぐ。そんな中、11年に発表され、招致活動で使われた桜をモチーフとしたロゴの再活用を望む声が広がっている。
民主党の笠浩史(りゅう・ひろふみ)議員は衆院文部科学委で「素晴らしいデザイン。これをベースにしてエンブレムを作成することはできないのか」と提案。JOCにも「招致ロゴを使うべきだ」との意見が電話で多く寄せられた。
ただ、国際オリンピック委員会(IOC)は規定で「エンブレムは招致ロゴに取って代わるもので、発表まで機密事項として管理すること」などと定めており、組織委は同じものを継続して使用することはできないとの見解だ。(SANKEI EXPRESS)