2020年の東京五輪エンブレムについて、ベルギー東部リエージュ在住のデザイナー、オリビエ・ドビさん(52)が、自身がデザインしたリエージュ劇場のロゴと「驚くほど似ている」と交流サイトのフェイスブックや短文投稿サイトのツイッターに投稿した。さらに、スペインのデザイン事務所の作品とも形や色が似ているとしてインターネット上で話題になっている。
ドビさんは29日、取材に「盗用されたのか、着想を与えたのかは判断できない」とした上で「弁護士と対応を協議している」と述べた。週内をめどに対応を決めたいとしている。大会組織委と東京都が大会のシンボルマークとして24日に発表した後、ドビさんに友人から「似ている」とメールが来た。今週になってリエージュ劇場から「対策を講じるべきだ」と連絡があったという。
エンブレムと似ているとされるスペインの作品は、デザイン事務所「Hey」が作成した「rebuild japan」(日本再建)という作品。東日本大震災の復興支援を目的にスマートフォンの壁紙用として作成された。ネット上では、日の丸のような赤い円と、黒と金色の色を使っている点がよく似ていると騒がれている。