海外出張中のエンブレムのデザイナー、佐野研二郎氏とも連絡は取っているという。デザインが酷似した原因について、高谷氏は「ちゃんと本人から伝えてもらう形にしたい」と言及を避けた。佐野氏が帰国後、早い段階で、記者会見や談話発表などの形で釈明する予定だ。(川越一(はじめ)/SANKEI EXPRESS)
≪リオでも「盗作疑惑」騒動≫
五輪エンブレムをめぐっては、来年開催のリオデジャネイロ五輪でも、公表後に似たデザインが見つかり、「盗作疑惑」が浮上したことがある。
リオ五輪のエンブレムは2010年12月に公表。ブラジル国旗の青、緑、黄の3色に彩られた3人が手をつないで踊る姿を模したデザインで、139件の候補の中から選ばれた。ところが、公表の数時間後には「似ている作品がある」とブラジルのメディアが相次ぎ報道し、盗作疑惑が浮上した。
似ていると指摘されたのは、米コロラド州の慈善団体「テルライド財団」のロゴで、赤色を加えた4人が手を取りながら踊るデザイン。エンブレム制作者は「偶然だ」と釈明し、IOCなども対応に追われた。