五回、広島のブラッド・エルドレッドに本塁打を浴びる阪神・岩田稔=2015年9月2日、兵庫県西宮市・甲子園球場(白鳥恵撮影)【拡大】
プロ野球は2日、各地で6試合行われ、広島が5-1で首位・阪神を破った。
阪神先発の岩田が、またも1球の怖さを味わった。8月27日に続く広島のエース、前田との投げ合い。「全力を尽くしてチームが勝てるように頑張るだけ」と意気込んでいた。
しかし、1-2の五回2死一、三塁からエルドレッドに3ランをバックスクリーンに突き刺され、表情をゆがめた。
打線が幸先よく1点を先制したが、身上の粘りを欠いた。四回2死一、三塁の場面では一塁への牽制(けんせい)球がそれた間に、三塁走者の新井に本塁を陥れられた(記録は盗塁)。五回は菊池の左越え適時二塁打で勝ち越しを許し、広島の主砲に手痛い一発を浴びた。
前回もエルドレッドに決勝ソロを浴びており、「1球の怖さ」を口にしていた岩田だが、同じ轍(てつ)を踏んでしまった。5回5失点でマウンドを降り、「いい流れになる投球をしたかったが、それができずチームに申し訳ない」と肩を落とした。(坂井朝彦/SANKEI EXPRESS)