粘りの投球をする巨人先発・菅野(すがの)智之=2015年9月4日、神奈川県横浜市中区の横浜スタジアム(撮影・斎藤浩一)【拡大】
プロ野球は4日、各地で5試合が行われ、巨人がDeNAに8-7で逆転勝ちした。
救援陣が崩れ、新人から3年連続の10勝目はお預けとなった。それでも巨人の菅野(すがの)は7回3失点と踏ん張った。粘りの投球が、チームの逆転勝利へとつながった。
立ち上がりは不安定だった。一回に2点の援護をもらいながら、その裏に甘く入ったところを狙われて梶谷(かじたに)に2ラン、ロペスにソロを浴びて計3失点。だが、二回以降は速球を軸に、多彩な変化球も自在に操り、的を絞らせず、見事に立ち直った。打っても六回に適時打を放ち、勝負への執念を見せつけた。
9月に入り優勝争いも本格化する。1年目は夏場以降に調子を落とし、昨季はシーズン終盤に右肘を痛めた。過去2年を踏まえ、今季は開幕前から「9、10月に100%に持っていく」と繰り返し話していた。その青写真通りに状態は上向き。「見てもらった通り。スピードも切れも上がってきた。結果も伴ってきている」と自信を見せる。(SANKEI EXPRESS)