≪後絶たぬ不法越境 欧州全域に難題≫
中東や北アフリカからの移民や難民が多数野宿しているハンガリーの首都ブダペストの東駅では5日、政府がオーストリアへの移送を決めたのを受け、移民から歓喜と安堵(あんど)の声が上がった。ただ、欧州を目指してハンガリーに越境してくる移民らは後を絶たず、事態収束の兆しは見えない。
バス輸送で混乱回避
5日未明、東駅にバスが相次いで到着すると、移民らは列をつくり、笑顔を見せながら次々と乗り込んだ。「われわれの勝利だ」と声を上げる者もいた。
東駅で移民らが増えたのは8月半ばから。最大時には数千人に膨らんだが、バス移送で5日朝には人数が大きく減り、移民らがテントなどを張っていた駅の地下広場ではボランティアが清掃に取りかかっていた。
「次にくるバスが待ち遠しい。もう待てない」。内戦中のシリア出身のカラム・エルクさん(21)はうれしそうに語った。