移民の多くはまず、トルコから船でギリシャに渡る。欧州連合(EU)では最初に移民らが入った加盟国が受け入れる取り決めだが、移民らは財政危機下のギリシャを素通りしてバルカン半島を北上。ドイツやオーストリアを目指してハンガリーに集結した。
ハンガリーは当初、東駅発着の国際列車の運行を停止し、移民が欧州諸国になだれ込むのを抑えようとした。だが、4日には多くの移民が徒歩でオーストリアに向かい始めたため、混乱を避けるためバスで送り届ける方針に切り替えた。
「僕は幸運だった」。エルクさんは渡航を手引きする業者に1200ドル(約14万円)をだまし取られたりもしたが、家族からの仕送りを受けて4日に東駅に到着。その直後に事態が動いた。シリアではテコンドーの選手だったといい、「ドイツでもっと練習し、良い生活をしたい」と話す。
175キロフェンス建設
ただ、ハンガリーに越境してくる移民らの流れはとどまることがない。
ブダペストから車で南へ約2時間。セルビアとの国境に近いレスケ付近では毎日夕刻になると、セルビアから続く線路の上を移民らが続々と歩いてくる。