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【世界文化賞】音楽 内田光子 「正直に向き合おう」の一心 (1/2ページ)

2015.9.11 10:30

初めて買った思い出のピアノを預けてあるロンドンの友人宅で、インタビューに答える内田光子(みつこ)=2015年5月20日、英国・首都ロンドン(大西正純撮影)

初めて買った思い出のピアノを預けてあるロンドンの友人宅で、インタビューに答える内田光子(みつこ)=2015年5月20日、英国・首都ロンドン(大西正純撮影)【拡大】

 高松宮殿下記念世界文化賞の第27回受賞者が発表された。それぞれの分野で芸術表現を追求し、文化の発展に貢献してきた受賞者たちの経歴と業績を紹介する。(敬称略)

 □音楽 内田光子(66、イギリス) Mitsuko Uchida

 天を貫くがごとき鮮烈な音、消え入りそうなはかない音…。さまざまな音を時に優雅に、時に激しく、指揮者がそうするように、全身を使って奏でる。

 「作曲家が紙の上に書いたことを解読することが、私たち演奏音楽家の出発点です」。ただ実際にそれをするのは難しく、「何の手掛かりもないことが多く、『理解できた』ということは絶対にないのです」。

 そんな中で、自分なりに見えてきたと思っているのが、モーツァルトとシューベルトだ。モーツァルトの音楽には、人間はどう動くのか、人間同士の関係、人間の奥に潜む心といった「人間世界」がある。シューベルトの場合は「だんだん消えていく魂」。そうしたものに、近づいていきたいという。「どの作曲家にも正直に向き合おう、と。ただそれだけです」

「死にそうなほど難しいですが…」

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