孤立した住宅などで一夜を明かし、自衛隊のヘリコプターで救助され、消防隊員に抱きかかえられる子供と、幼児を抱き、笑顔を見せる女性=2015年9月11日午前、茨城県常総市(川口良介撮影)【拡大】
従来の治水計画は、上流に建設したダムなどで雨水をため込み、安全に下流に排水する仕組み。だが、今回は激しい雨を降らせる積乱雲が帯状に並ぶ「線状降水帯」が南から北に広がり、長時間にわたってゆっくりと移動。北から南に流れる鬼怒川の広い流域が雨の受け皿となり、下流から雨が降り始めるという想定外の事態となった。
防災意識の刷新必要
また、関東地方で河川堤防が決壊したのは数十年ぶりという。治水インフラ整備が進み堤防決壊に至る水害は減っており、住民らも不意を突かれる形となった。
新潟大学災害・復興科学研究所の安田浩保准教授は「われわれが直面する雨の規模は今までより大規模になっている。昔より水害への安全度が高くなった分、逆に住民の防災意識は鈍感になっている。意識の刷新が必要」と指摘している。(SANKEI EXPRESS)