自衛隊のボートで浸水した地域から救出される住民ら=2015年9月11日午前、茨城県常総市新井木町(桐原正道撮影)【拡大】
患者の大半は高齢者。なかには車椅子や担架のままボートに乗せられる人も。自衛隊員らに抱きかかえられながらボートを降りると、一様に安心した表情をみせ、問診などを受けた後、救急車や大型バスに乗せられて県内各地の病院などへ向かった。
「どこが通れるのか」
茨城県稲敷市の無職の女性(68)は、自宅に取り残されているという常総市の水海道橋本地区に妹(66)の確認に訪れた。妹は未明に逃げられないと訴えてきたという。「食料などを持って迎えに来たが、水がひかないと入れない。自衛隊に助けてもらえればよいけど…」。女性は祈るように救助活動を見守った。
茨城県つくば市の男性(61)は、常総市の三坂地区を徒歩で通り抜けて知人の家が無事かを確認に来たという。男性は「渡れない橋や渡ってもその先で冠水していたりして、どこが通れるのか分からない。水をかき分けていくわけにもいかないし…」と困惑した表情を浮かべた。