堤防が決壊した付近では数十メートルにわたり土手がえぐれ、道路はずたずたに。付近の水は引き始め、押し流された家屋やがれき、乗り捨てられた車があちこちに残されていた。
濁流は勢いを弱めながら下流の町に。決壊地点から約20キロ下流のつくばみらい市や、守谷市の近くまで迫っていた。
浸水地域の上空には救助のヘリコプターが20機以上飛行。自衛隊などが、浸水した家屋から逃げ遅れた住民をワイヤでつり上げていた。
現場には多くのボートも展開。救助隊員が住民を乗せ、家屋や障害物をかき分けながら進んでいた。
≪濁流の爪痕「これからどうすれば」≫
堤防決壊から一夜明けた11日、茨城県常総市(じょうそうし)の鬼怒川周辺は、崩れ落ちたブロック塀や倒れた信号機など、水害の爪痕が刻まれた。「これからどうすれば」。家族と連絡が取れず、無事を祈る住民の姿も。水位が増した場所もあり、孤立した住宅などから懸命の救助活動が続いた。