決壊した堤防近くの地域交流センターでは11日朝、避難者がロビーに並べられたパイプいすに座ったり、床に横になったりしていた。朝食に菓子パンが配られ、長い列ができた。
主婦、横倉信子さん(66)は「2人の息子と一緒に暮らしているが、そのうちの一人とまだ連絡が取れていない。大丈夫だとは思うが、早く連絡がついてほしい」と心配そうな表情。
消防のボートに救助されて避難したという主婦(42)は「避難所はトイレが流れず悪臭がすごかった。毛布は朝にやっと配布された。早く家に帰り、とにかく体を休めたい」と疲れ切った様子だった。
決壊した堤防の北側の地域では、膝ぐらいの高さまで水が残る中、家屋に流入した土砂をかき出す人もいた。看護師の佐藤健太郎さん(23)は「自宅が浸水して電気や水道が使えず、どうしていいか分からない」と途方に暮れていた。
堤防が決壊し常総市三坂町から市役所に避難してきた岡野孝作さん(75)は「茶色く濁った水が鉄砲水のように道に流れ込み、消防隊員に抱えられて救助された。まさか決壊するとは思わなかった」と疲れた表情で話した。(EX編集部/撮影:大山文兄、鈴木健児、蔵賢斗、共同/SANKEI EXPRESS)