男子100メートル決勝、10秒19で初優勝した桐生祥秀(よしひで、左)=2015年9月12日、大阪市東住吉区のヤンマースタジアム長居(共同)【拡大】
陸上の日本学生対校選手権第2日は12日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われ、右太もも裏肉離れから復帰した桐生祥秀(きりゅう・よしひで、東洋大)が男子100メートルを10秒19で制し、初優勝した。この種目で日本歴代2位の10秒01の記録を持つ桐生は、5月以来の実戦だった。
再スタートを切れた喜びが記録への不満を上回った。桐生は「無事に終わって良かった。優勝は当たり前。復活のきっかけとなるレースだった」と声が弾んだ。
久しぶりの実戦とはいえ、力は抜けている。序盤で先頭に立ち、勝利を確信したゴール手前でスピードを緩めた。「楽しかった。久々に全力で走ってこれくらいだったので、まだまだ上げられる」と自信を口にした。
テレビ観戦を余儀なくされた8月の世界選手権では、失意の中で刺激も受けた。100メートルで銅メダルのブロメル(米国)は同じ1995年生まれ。「世界はどんどん速くなっていっている」と意欲をかき立てられた。
故障が続いていたが、東洋大の土江コーチは「これからリオデジャネイロ五輪へ向けたプランを立てられる」と言う。100メートルの出場予定は今後決めていくが、参加標準記録10秒16の突破が次の目標となる。
桐生は「この試合で試合慣れはしたので、次で10秒16は出す」と焦らず状態を上げていく。(SANKEI EXPRESS)