力走する(左から)重友梨佐(しげとも・りさ)、前田彩里(さいり)=2015年8月30日、中国・首都北京市(共同)【拡大】
世界は甘くなかった。女子マラソンのエース格として期待された前田は、目標の入賞に届かなかった。「厳しい、苦しい走りになった」。レース後は体調不良を訴え、苦しげな表情で引き揚げた。
先頭集団の前方で積極的なレース運びをしていた。「後半は足が動かなくて自分の走りができなかった」と他の日本勢と同様に33キロすぎに上位争いから脱落した。
6月末からスイスで約1カ月半の合宿を実施。40キロ走は2度、行ったという。所属先の林監督が自転車で追いながらフォームやタイムをチェック。準備は十分したはずだったが、結果に結びつかなかった。
今回が3度目のマラソン。3月の名古屋ウィメンズで2時間22分48秒の好記録を出し、次代のヒロイン候補として注目された。だが海外でも、夏場でも初のマラソンと経験が浅かった点は否めない。「またこの舞台に戻ってこられるように頑張りたい」と再起を期した。