日本海まで一望できる獅子吼高原=2015年8月27日、石川県白山市(共同)【拡大】
JR西日本が上越妙高-糸魚川で調べた乗車人数は、延伸開業から8月20日までで約420万5000人。在来線特急だった前年の3倍超に上る。ただ乗車率は、かがやき、はくたか合計で48%にとどまった。
曜日別の乗車人数を見ると、上越妙高-糸魚川で調べた6月の実績値で、土日が1日平均約3万2000人なのに対し、平日は約2万3000人と開きがある。JR西日本の真鍋精志社長は「ビジネス客中心に平日利用を底上げすることが課題だ」と認める。
主な駅の1日当たり平均乗車人数(延伸開業から6月末まで、団体客を除く)は金沢の8700人が群を抜いて多く、次ぐ富山が4800人だった。一方で黒部宇奈月温泉は800人、糸魚川は400人にとどまった。
新潟県糸魚川市観光協会の担当者は「駅だけできても通過点にしかならない。今が頑張り時だ」と危機感をあらわにし、富山県の宇奈月温泉と組む広域観光など県境をまたいだ打開策を模索する。