プロ野球でシーズン200安打を達成した西武の秋山翔吾選手=2015年9月13日、埼玉県所沢市の西武ドーム(共同)【拡大】
2ボール2ストライクからの5球目だった。涌井の低めの変化球に食らい付くと、打球は三遊間へ。三塁手のグラブに当たって方向が変わり、遊撃手も捕れずに左翼手の前へ転がった。
「打った直後は抜けるか分からなかったので必死に走った」と一塁ベースを駆け抜けた。安打と分かると驚いたような表情だったが、一塁コーチと拳を合わせると、頬が緩んだ。
七回2死三塁では右前へきれいにはじき返す適時打で201安打とした。新たな歩みを刻み「区切りで止まってしまうのはよくあること。そっちの方がほっとした」と言葉を弾ませた。
だが200安打はゴールではない。「クライマックスシリーズを懸けて戦っているところ。役割を見失わず出塁にこだわっていきたい」とチームの勝利のために安打を積み重ねていく。(SANKEI EXPRESS)