六回、打者・畠山和洋(はたけやま・かずひろ)の時に今季30盗塁目を決めるヤクルト・山田哲人(てつと)=2015年9月6日、東京都新宿区・神宮球場(小倉元司撮影)【拡大】
プロ野球は6日、デーゲーム3試合、ナイター2試合が行われ、セ・リーグのヤクルト対広島は、ヤクルトが6-0と広島に快勝した。この試合で、ヤクルトの山田哲人(てつと)内野手(23)が六回に今季30盗塁目を決め、同一シーズンで打率3割、30本塁打、30盗塁をマークする「トリプルスリー」の条件を現時点で満たした。
達成すれば西武時代の松井稼頭央(かずお、楽天)が2002年に記録して以来9人目。23歳での達成は1953年に西鉄(現西武)の中西太(ふとし)が20歳でマークしたのに次ぐ年少記録となる。
チームの体力測定で行う三段跳びの変形版である“五段跳び”で2位に1メートル近い差をつける。打てばヤクルトの小川前監督が「1年目で既にバレンティンに次ぐ飛距離だった」というスイング。山田の身体能力は、より大きく育てられ、打撃にも走塁にも生かされた。
入団時に2軍監督だったのが真中監督だ。打撃で種々の制約を廃した。例えば走者二塁での無理な右打ち、初球やカウント3ボールでの「待て」も不要とし「ノーサインというサイン」と説いて自由に打たせた。