七回のピンチを切り抜け、吠える前田健太=2015年9月7日、広島県広島市南区・マツダスタジアム(永田直也撮影)【拡大】
プロ野球は8日、各地で4試合が行われ、広島は中日を5-0で下した。広島の前田が7回無失点でリーグトップに並ぶ12勝目。打線は一回にエルドレッドの14号2ランで先制。中盤には相手の隙を突いたそつのない走塁で効果的に加点した。
3試合ぶりとなる主砲の一発に、マツダスタジアムがわいた。エルドレッドは「打ったのは直球。いいスイングができたね」と、132キロのストレートにバットが反応した。今季は3打数無安打と苦手にしていた中日・八木のボールをとらえた。
投げてはエースの前田が格の違いをみせつけた。七回二死満塁、和田を二ゴロでピンチを切り抜けた。得意のスライダーを軸に7回を4安打に抑え込んだ。この日もバックネット裏からは米大リーグのジャイアンツ、ナショナルズ、ダイヤモンドバックス、レンジャーズのスカウトが目を光らせていた。将来的なメジャー挑戦を見据える右腕の評価がさらに上昇した。
次回登板は今季初めてとなる中4日での阪神戦(13日、甲子園)が濃厚。首位との差を縮めるため、マエケンがラストスパートだ。(SANKEI EXPRESS)