開幕戦と決勝の会場に決まっていた新国立競技場の建設計画が7月、白紙撤回され、W杯に間に合わなくなった。大会組織委は計画見直しを急ピッチで進めるが「物理的な問題だけでなく、W杯の看板を傷つける結果になった」(日本協会幹部)。
ゆらいだ信頼
また、代表強化の一環として来年から日本チームはSRに参戦するが、監督選考など準備の遅れを主催者側から指摘される事態も起きた。
ある日本協会幹部は「ラグビー界で日本の信頼は揺らいでいる。実力も上げなければ、世界に相手にされなくなる可能性もある」と危機感を口にする。
国内に目を向けても、今年行われた日本代表戦の観客数は、8月の世界選抜戦(東京・秩父宮ラグビー場)の1万2740人が最多。注目度は低く、4年後のW杯開催もどこまで浸透しているか未知数だ。「勝利こそが何よりもの宣伝」(協会関係者)の一言に、日本ラグビー界の思いが集約されている。(ラグビーW杯取材班/SANKEI EXPRESS)