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【勿忘草】水害 (2/2ページ)

2015.9.17 08:30

濁流の中、電柱にしがみついていた男性を救助する自衛隊員=2015年9月10日午後、茨城県常総市(本社チャーターヘリから、大山文兄撮影)

濁流の中、電柱にしがみついていた男性を救助する自衛隊員=2015年9月10日午後、茨城県常総市(本社チャーターヘリから、大山文兄撮影)【拡大】

  • 大規模な水害に見舞われ、9月11日朝を迎えた茨城県常総市で、冠水した道路を避けて駐車する消防や自衛隊の車両=2015年(共同通信社ヘリから撮影)
  • 支援物資を運ぶ自衛隊員=2015年9月11日午前、茨城県常総市(蔵賢斗撮影)

 鬼怒川(きぬがわ)の堤防決壊の映像には背筋が凍り付いた。辺り一面が水没した街。電信柱にしがみついていた男性や犬と一緒に屋根に逃げた人たちが自衛隊のヘリコプターでつり上げられたときは、心底ほっとした。

 電信柱の男性は車の上に逃げた息子と流された家にいた妻の安否を心配していた。つり上げられ、救出された後、無事だった2人と再会し、ほっとしていたという。

 子供を思う親、親を捜す子供。水の悲劇は絶えない。東日本大震災では日本中が津波の怖さを知ったが、豪雨で水害が頻発する昨今、改めて日本は川の国、雨の国だと痛感する。土屋さんは『首都水没』の中で、「洪水の危機にさらされているのは国土の約10%の面積です。ここに全国民の約50%の人々が集まって暮らし、日本の総資産の75%が集中している」と説いている。日本中が水害の中に暮らしているといっても過言ではない。

 怖いが、備えには限界がある。一人一人の覚悟しかない。こんな苦境に乗じて、被災地では空き巣が出没しているという。人間として卑劣すぎて、そちらの方が怖い。(小川記代子/SANKEI EXPRESS

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